帯広市のトラック・重機買取|十勝で機械を手放すときの窓口と売り先

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帯広市の農家戸数は2015年の695戸から2025年の587戸へ、10年で約16%減りました。一方で経営耕地面積はほぼ横ばい(22,795ha→21,897ha)で、1戸あたりの面積は37.3haまで拡大しています(農林業センサス)。離農と規模拡大が同時に進むということは、機械が動くということです。使わなくなった機械を手放す側と、規模拡大で機械を増やす側が、同じ地域の中にいます。この記事では、帯広でトラック・重機を売るときの選択肢と、農機の場合にどうすればよいかを整理します。
最初に|農機はこの2社の対象ではありません
先に大事な点を書きます。今回比較する2社は、いずれも公式サイトに農業機械(トラクター・コンバイン・田植機など)を買取対象とする記載がありません。トラックファイブは重機を扱いますが対象一覧に農機はなく、建機買取屋.コムは「重機専門買取り」と明記しています。
十勝で農機を手放すなら、中古農機の流通経路を使うほうが現実的です。帯広市内には株式会社十勝くみあい農機事業センター(東9条南18丁目)があり、ホクレンの中古農機展示場「アルーダ十勝」が併設されています。新品・中古の農業機械のほか、中古自動車・中古建設機械も扱う事業者です。農機は買い手の目が肥えている地域なので、地元の流通に乗せるほうが評価されやすいと考えられます。
以下は、ダンプ・トラック・除雪機械・建設機械を手放す場合の話です。
トラック・重機の売り先
| 業者 | 対象 | 費用(公式サイトの記載) | 北海道への対応 |
|---|---|---|---|
| トラックファイブ | トラック全般・重機・バス・特殊車両 | 査定料・出張費・書類代行・査定後キャンセル無料 | 北海道支店(札幌市)から北海道全域へ出張 |
| 建機買取屋.コム | 重機・建機のみ(トラック・バスは対象外) | 査定料・出張費・引き取り費用・手数料・キャンセル料無料 | 全国対応(沖縄県のみ対象外) |
※2026年7月時点の各社公式サイトの記載です。
トラックファイブ|商用車と重機をまとめて
株式会社トラックファイブ(東京都港区、創業2003年、古物商許可 東京都公安委員会 第301081905967号)の商用車買取専門店です。北海道支店は札幌市中央区にあり、北海道全域へ出張査定に対応すると記載しています。年間買取台数は12,000台。
買取対象はダンプ・平ボディ・クレーン・積載車・ミキサー・タンク車・高所作業車・トレーラーヘッド・アルミウィング・冷蔵冷凍車などのトラック類に加え、油圧ショベル・フォークリフト・ホイールローダー・ブルドーザー・ロードローラーといった重機、バス・マイクロバスも含みます。不動車・事故車・車検切れ・改造車・錆のひどい車両も買取対象と、よくあるご質問に明記。査定料・出張費・書類代行・査定後のキャンセルはすべて無料です。
弱点として、公式サイト内で累計買取金額が3通り(750億円・500億円・715億円)、拠点数が2通り(9店舗・11拠点)に食い違っています。不動車の引き揚げ費用の負担者についても記載がありません。動かない機械を売るなら先に確認してください。
建機買取屋.コム|重機専門・引き取り費用も無料
株式会社リペスタ(大阪市西区)が運営する重機・建機専門の買取サイトです。対象はユンボ(油圧ショベル)・パワーショベル・タイヤローラー・ミニクレーン・ホイールローダー・コンバインドローラー・ブルドーザーなど。査定料・出張費・引き取り費用・書類手続き費用・キャンセル料のすべてが無料で、支払いは引取り時に現金一括です。不動車も「年式・車種・状態、問いません」として対象としています。
ただし古物商許可番号がサイト上に表示されておらず、設立年・資本金・代表取締役名の記載もありません。フッターの著作権表記は運営団体名と異なります。買取対象外の機種があるとしながら、その内容は開示されていません。申し込む前に電話で会社情報と対象可否を確認してください。
帯広ならではの事情
除雪機械の9割近くが業者の資産
令和7年度の帯広市除雪実施計画によると、除雪機械は合計259台。内訳は除雪グレーダ39台、補助ショベル76台、除雪トラック17台、除雪ドーザ68台、大型除雪車2台、ロータリ除雪車34台、歩道用除雪ドーザ17台、小型除雪機6台です。注目すべきは保有区分で、業者保有(リース含む)が225台、市からの貸与が24台、市直営が10台。約87%が受託業者の資産ということになります。除雪を請け負う建設業者が機械を持ち、入れ替えのたびに中古市場に出るという構図です。
その機械が実際に総動員された記録もあります。令和7年2月3〜4日の大雪では、24時間降雪量124cmが帯広市の観測史上最多、2月3日21時からの12時間降雪量120cmは国内の観測史上最多となり、積雪深は129cmに達しました。2月4日0時から除雪車全255台が出動し、雪捨場の整地ブルドーザーも増車して約1か月間24時間受入体制がとられています。使える機械が地域全体でどれだけ必要かを示す出来事でした。
農業の大規模化が機械の世代交代を生む
帯広市の農業産出額は令和6年で358億200万円(耕種236億2,200万円、畜産121億8,000万円)。畑作4品と酪農畜産の大規模機械化農業で、1戸あたり37.3haという規模です。全国の傾向としても、乗用トラクターの馬力別出荷割合は30馬力以下が昭和50年の94%から令和7年の37%へ下がり、50馬力以上が4%から44%へ上がっています(農林水産省「農業機械をめぐる情勢」)。機械が大型化し、離農で放出される機械が出る地域では、中古機の流通そのものが厚くなります。
4年に一度の国際農業機械展in帯広(第36回は2027年7月8日〜12日、北愛国交流広場特設会場)が開かれるのも、この土地に機械の市場があるからです。
トラックの保有と運送業
帯広市の自動車保有台数は140,393台で、うち貨物自動車が15,378台(普通7,245台・小型7,522台・被けん引車611台)、特種・特殊用途用が4,906台(令和6年度末)。十勝地区トラック協会の会員は325社(令和8年3月31日現在、十勝管内全体)です。建設業は852事業所・6,963人、運輸業・郵便業は193事業所・4,249人(令和3年経済センサス)。農産物の輸送と建設が、トラックと重機の需要を支えています。
売るか使い続けるか迷っているなら、車検を通すか今売るかの損得計算で、整備費をかけて2年使う場合と今手放す場合の手取りを並べてみてください。
手続きの窓口は車両区分で変わる
ここが帯広(というより農業地帯全般)で混乱しやすいところです。手続き先は3つに分かれます。
- 普通自動車・小型自動車・大型特殊自動車(大型のトラクター・フォークリフト・クレーン等)… 帯広運輸支局(西19条北1丁目8番4号)
- 軽自動車(軽トラック・軽ダンプ)… 軽自動車検査協会
- 小型特殊自動車(農耕作業用トラクター等)… 帯広市役所市民税課、川西支所、大正支所
農耕トラクタは最高速度35km/h未満なら小型特殊自動車で、道路運送車両法上の登録も車検も不要です。売却・譲渡のときは帯広市のナンバープレートを返納し、譲り受けた人が自分の住む市町村で交付を受けます。35km/h以上のものは大型特殊自動車となり、運輸支局での登録・車検の対象です。同じトラクターでも窓口が違うので、区分を確認してから動いてください。
なお帯広運輸支局の管轄は十勝管内全域で、ナンバー表示は帯広市が「帯広」、それ以外の18町村が「十勝」(2025年5月7日交付開始)です。音更町や芽室町から売る場合も窓口は同じ帯広運輸支局になります。
よくある質問
トラクターやコンバインを買い取ってもらえますか?
今回の2社の公式サイトには農業機械を買取対象とする記載がありません。十勝くみあい農機事業センター(アルーダ十勝併設)のような中古農機を扱う事業者に相談するのが現実的です。どうしても2社に聞くなら、機種を伝えて対象かどうかを確認してください。
大型特殊自動車には自動車税がかからないと聞きました
地方税法上、自動車税の対象は普通自動車と三輪以上の小型自動車に限られるため、大型特殊自動車には自動車税がかかりません。ただし償却資産として固定資産税の対象になります。トラックとは保有コストの構造が違う点は、売却時期を考えるときの材料になります。
現場でしか使わない重機にナンバーがありません
公道を走らず現場内だけで使う機械は登録が不要で、ナンバーが付きません。この場合、所有権の移転は引渡しが対抗要件になります(民法第178条)。売買契約書に機番・引渡日・引渡場所を明記し、引き渡した事実を記録に残してください。
融資の担保に入れた重機は売れますか?
建設機械抵当法にもとづく抵当権が登記されている場合、その抵当権は売買では消えません(同法第7条)。さらに、売却代金にも抵当権が及ぶことがあります(第12条の物上代位)。ブルドーザーは自重3トン以上、トラクターショベルはバケット容量0.4立方メートル以上といった規格の機械が対象になり得るので、心当たりがあれば建設機械登記簿を確認してから商談してください。
まとめ
帯広は農機・建機・トラックがそれぞれ違う流通経路を持つ街です。農機は地元の中古農機ルート、トラックと重機は出張買取という使い分けになります。トラックも重機も見てもらうならトラックファイブ、重機だけなら引き取り費用まで無料の建機買取屋.コム。手続きは車両区分によって運輸支局・軽自動車検査協会・市役所に分かれるので、売る前に自分の機械の区分を確かめてください。旭川市・札幌市・北海道全体のまとめもどうぞ。数値は2026年7月時点の各社公式サイトおよび帯広市・北海道運輸局・農林水産省の公表資料にもとづきます。
帯広市の除雪機械259台の保有区分
令和7年度帯広市除雪実施計画より。「業持」は受託業者の保有(リース含む)、「官貸」は市が業者に貸与するもの、「市直営」は市が自ら運用するものです。除雪機械の約87%が受託業者の資産で、入れ替えのたびに中古機が動く構造になっています。
データを表で見る
| 業者保有(リース含む) | 225台 |
| 市からの貸与 | 24台 |
| 市直営 | 10台 |
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