トラウル

北海道のトラック・重機買取|道内5市の事情と全国業者が使えるかの見分け方

北海道
クレーンを備えた平ボディのトラック
写真はトラックのイメージで、本文で紹介している事業者とは関係ありません。イメージ写真:Action Construction Equipment Ltd. - ACE / Pexels

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北海道でトラックや重機を売るとき、最初に確認すべきことがあります。「全国対応」と書かれた買取サービスでも、北海道が対象外のことがあるのです。実際、中古トラック買取のBee Truck(株式会社BeeTruck)は、見出しに「全国対応」と表示しながら、よくあるご質問と買取エリア一覧では「北海道・東北・北陸・九州(福岡以外)・沖縄を除く全エリアに対応」と明記しています。北海道は買取対象外地域です。申し込む前にエリアの記載を確認してください。

この記事では、北海道で実際に使える買取サービスと、道内主要5市それぞれの事情を横に並べます。市ごとの詳しい比較は各ページ(札幌市・旭川市・函館市・苫小牧市・帯広市)にあります。

北海道で使える2社

業者対象費用(公式サイトの記載)北海道の扱い
トラックファイブトラック全般・重機・バス・特殊車両査定料・出張費・書類代行・査定後キャンセル無料北海道支店(札幌市中央区)あり。「札幌・旭川・函館を中心に北海道全域へ出張」と明記
建機買取屋.コム重機・建機のみ(トラック・バスは対象外)査定料・出張費・引き取り費用・手数料・キャンセル料無料買取エリアは「全国(沖縄県のみ対象外)」。北海道を名指しした記載はない

※2026年7月時点の各社公式サイトの記載です。農業機械については、どちらのサイトにも買取対象としての記載が見当たりませんでした。

トラックファイブは株式会社トラックファイブ(東京都港区、創業2003年、古物商許可 東京都公安委員会 第301081905967号)が運営し、全国11支店のひとつを札幌市中央区に置いています。年間買取台数は12,000台。不動車・事故車・車検切れ・改造車も買取対象と明記しています。ただし公式サイト内で累計買取金額が3通り、拠点数が2通りに食い違っている点は割り引いて読んでください。

建機買取屋.コムは株式会社リペスタ(大阪市西区)が運営する重機専門サイトで、引き取り費用まで無料と明記し、支払いは引取り時に現金一括としています。一方、古物商許可番号がサイト上に表示されておらず、設立年・資本金・代表者名の記載もありません。申し込む前に電話で会社情報を確認することをおすすめします。

道内5市の事情を並べる

市機械が動く主な理由登録の窓口(普通貨物・大型特殊)
札幌市トラック事業者と重機の最大集積地。雪対策予算285億円、除雪機械434台を市が貸与札幌運輸支局(東区北28条東1)
旭川市水稲作付け道内1位の農業地帯。市道2,145kmのほぼ全線が除雪対象。林業も旭川運輸支局(春光町10番地1)
函館市除雪機械494台を58社が持ち込む体制。フェリーで本州とつながる函館運輸支局(西桔梗町555番24)
苫小牧市国際拠点港湾で本州8港と定期航路。大型トラック正規ディーラー4社が市内に室蘭運輸支局(室蘭市日の出町)※市外
帯広市離農と規模拡大で農機が動く。除雪機械259台の87%が業者保有帯広運輸支局(西19条北1丁目)

数値は各市および北海道運輸局の公表資料(令和6〜8年)にもとづきます。

北海道に共通する3つの特徴

1. 除雪機械という、他県にない資産クラスがある

道内の各市は毎年、除雪のために大量の機械を動かします。札幌市は市が434台を保有して事業者に貸与し、函館市は58社が494台を持ち込み、帯広市は259台のうち225台が業者の資産です。つまり北海道では、建設業者が「冬に稼ぐための機械」を持っているのが普通で、その入れ替えが中古市場を作っています。

函館市の除雪計画は「除雪オペレーターの高齢化や新たな担い手不足、除雪機械の老朽化」を課題として明記し、機械経費の最低保障制度を導入しています。札幌市は除雪従事者の大型特殊免許取得費用を半額助成しており、平成27年度から令和7年9月末までで累計231件。機械を扱える人も機械そのものも足りていない地域だということです。稼働できる状態の機械は、それだけ地域に必要とされています。

2. 手続きの窓口が車両区分で3つに分かれる

これは全国共通のルールですが、農業機械と建設機械が多い北海道では実際につまずきやすい点です。

  • 普通自動車・小型自動車・大型特殊自動車 … 運輸支局
  • 軽自動車(軽トラック・軽ダンプ) … 軽自動車検査協会
  • 小型特殊自動車(農耕作業用トラクター等) … 市区町村の窓口

農耕トラクタは最高速度35km/h未満なら小型特殊自動車で、登録も車検も不要です。売るときは市町村へ届け出てナンバープレートを返納します。35km/h以上なら大型特殊自動車となり、運輸支局での登録・車検の対象です。同じトラクターでも窓口が変わります。

また、公道を走らず現場内だけで使う建設機械は登録自体が不要で、ナンバーが付きません。この場合は引渡しが所有権移転の対抗要件になります(民法第178条)。契約書に機番・引渡日・引渡場所を残してください。

3. 大型トラックは車検が毎年来る

貨物の運送に使う自動車の車検証の有効期間は1年です(道路運送車両法第61条第1項)。車両総重量8トン未満の貨物車のみ初回2年が認められるため、8トン以上の大型トラックは初回から1年車検になります。乗用車(初回3年・以降2年)と比べて維持費の重みが違うので、車検のタイミングは売却を考える節目になります。車検を通すか今売るかの損得計算で、費用をかけて使い続ける場合と今売る場合の手取りを並べてみてください。

なお、車両総重量8トン以上の自動車の使用者には整備管理者の選任義務があり(同法第50条)、選任・解任は15日以内の届出が必要です(第52条)。買い手側にも体制が要る車両だという点は、売る側も知っておくと商談が早く進みます。

トラックは長く使われている

売却を先延ばしにしている車両がある方には、この数字が参考になります。貨物車(軽自動車・被けん引車を除く)の平均使用年数は16.29年で、13年連続の長期化・11年連続の過去最長更新(自動車検査登録情報協会、令和7年3月末現在)。普通貨物車は18.15年、大型特殊車は21.32年です。保有台数593万9,886台の平均車齢も12.13年で、33年連続の最高齢更新となっています。

同協会は平均車齢の説明の中で「新車販売台数が増加し、高齢の自動車のスクラップや海外輸出が増えると若返る傾向にある」と記載しており、高齢車の海外輸出が公的資料でも車齢の変動要因に挙げられています。実際、財務省の輸出統計品目表には建設機械・貨物自動車・農業用トラクターそれぞれに「中古のもの」専用の統計番号が設けられています。年式が古い機械にも流通の受け皿がある、という制度上の裏づけです。

ただし、走行距離別の中古取引価格を示す公的統計は見つかりませんでした。「過走行でも高く売れる」と断定はできません。金額は実際の査定で確かめてください。

よくある質問

「全国対応」と書いてあれば北海道でも使えますか?

限りません。冒頭で触れたBee Truckのように、見出しは「全国対応」でもよくあるご質問やエリア一覧で北海道を除外している例があります。申し込む前に、エリアの記載を本文だけでなくFAQまで確認してください。

郡部(町村)でも出張査定に来てもらえますか?

トラックファイブは「北海道全域へスタッフが出張」と記載し、建機買取屋.コムは沖縄を除く全国対応としています。ただし地域によって条件が変わる可能性があるため、住所を伝えて確認するのが確実です。

農業機械はどこに売ればよいですか?

今回の2社は農機を買取対象として記載していません。十勝の十勝くみあい農機事業センター(アルーダ十勝併設)のように中古農機を扱う事業者や、地元の農機販売店に相談するほうが現実的です。

リースやローンが残っている機械は売れますか?

残債の精算やリースの中途解約の扱いは契約条項によって決まり、法令で一律に定まっているわけではありません。まず契約書を確認し、残債額と所有者名義を把握したうえで業者に相談してください。建設機械抵当法の抵当権が登記されている場合、その抵当権は売買では消えず、売却代金にも及ぶことがあります(同法第7条・第12条)。

まとめ

北海道でトラック・重機を売るときは、まず業者が北海道を対象にしているかを確認し、次に自分の機械の区分(トラックか、大型特殊か、小型特殊か)を確かめる。この2つを押さえれば、あとは査定額と引き取り条件の比較です。道内で使えるのはトラックファイブ(トラック・重機・バス)と建機買取屋.コム(重機のみ)で、どちらも査定と出張は無料です。各市の詳細は札幌・旭川・函館・苫小牧・帯広のページをご覧ください。数値は2026年7月時点の各社公式サイト、各市・北海道運輸局・自動車検査登録情報協会・財務省の公表資料にもとづきます。

車両区分別の平均使用年数(令和7年3月末現在)

自動車検査登録情報協会の調査より。貨物車は軽自動車・被けん引車を除く数値で、13年連続の長期化・11年連続の過去最長更新となっています。ただし一時抹消登録も含む算出方法のため、同協会自身が「完全にスクラップされるまでの年数とは若干異なる」と注記しています。

データを表で見る
大型特殊車21.32年
特種用途車18.42年
普通貨物車18.15年
乗合車17.96年
小型貨物車15.2年
乗用車13.35年
北海道のトラック・重機買取|道内5市の事情と全国業者が使えるかの見分け方の図解

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